市(いち)に災(わざわ)いを買(か)う

 自分から災いを招くようなことをするという意味です。

 昔,平和な国の王が,禍というものを求めて,臣下を諸方に走らせた。その結果,市場で猪に似た禍母というものを買うことができた。ところがこの禍母は,一日に針を一升食べたので,国民がその負担に耐えられず逃げ出してしまった。そこで家臣はこの禍母を殺そうとしたが,身体が鉄で出来ていたので殺すことが出来なかった。次に焼き殺そうとして,禍母を火の中に入れた。すると禍母は火中からおどり出て,触れるものをすべて焼いてしまった。そのため,ついに国が滅んでしまったという説話から生まれた言葉です。