「クロウスムラサキノメイガ」は本州から九州にかけて分布するツトガ科ノメイガ亜科のガです。成虫の出現時期は5月から9月で,平地から山地の広葉樹林内やその周辺で見ることができます。
前翅は紫色を帯びた暗褐色で,内横線の内側は白色の地色に橙色の斑紋が多数入ります。本種は「ウスムラサキノメイガ」によく似ていますが,ウスムラサキノメイガは前翅に比べて後翅の色が薄くなるのに対し本種は同じ色になります。また,触角の付け根が部分が本種では白くなるのに対し,ウスムラサキノメイガは白くなりません。
左の写真の○で囲んだ部分が触角の付け根ですが,本種は白くなります。