「マエグロホソバ」は本州から九州にかけて分布するヒトリガ科コケガ亜科のガです。成虫の出現時期は6月から9月で,
生息地は不明ですが,写真は標高300m程度の山間部の街灯の下で撮りました。
写真の個体は雌ですが,雌の翅は黄色で翅には2対の黒紋があります。しかし翅を折りたたむと黒紋が重なり,3個に見えます。雌は「ヨツボシホソバ」とよく似ています。
→ヨツボシホソバ
上の写真の左側が「マエグロホソバ」で,右側が「ヨツボシホソバ」です。
翅端の形状をみると,マエグロホソバは比較的丸くなるのに対し,ヨツボシホソバは比較的真っ直ぐになります。
また赤丸で囲んだ翅脈はマエグロホソバが二叉になるのに対し,ヨツボシホソバは三叉になります。
下の個体は,いつもは左の翅を上にして閉じていたようですが,このときは右の翅を上にして閉じたようです。
下は翅を少し開いた状態の個体です。翅を開くと黒紋が4つ表れます。