「クロヒラタアブ」は本州から九州にかけて分布するハナアブ科ヒラタアブ亜科のアブです。成虫の出現時期は4月から11月で,平地から丘陵地の林縁や人家周辺でも見ることができます。
腹部は黒色で3本の白い縞模様があり,胸部背部は黒褐色で小楯板は白濁色をしています。成虫はいろいろな花で吸蜜し,幼虫はアブラムシの仲間を食べます。「ニッポンクロヒラタアブ」とよく似ており,ニッポンクロヒラタアブの雌は腹部の先端が細くなっていることで見分けることができますが,雄はほとんど見分けがつきません。
上の個体は左右の複眼が離れているので雌で,腹部の先が細くなっているように見えるので,「ニッポンクロヒラタアブ」かもしれません。