「キイロサナエ」は本州東北地方南部から九州にかけて分布するサナエトンボ科サナエトンボ亜科のトンボです。成虫の出現時期は5月から7月で,平地から丘陵地の流れの穏やかな河川や水路などで見ることができます。
本種は「ヤマサナエ」によく似ていますが,胸部前面の「L」字紋は,本種は細くなるのに対し,ヤマサナエは太くなります。また胸部側面の腹側の黒い線の下側がヤマサナエが黒くなるのに対し,本種は黒くなりません。
→ヤマサナエ
上の写真の左側がキイロサナエで右側がヤマサナエです。左上の赤丸の「L」字紋は,ヤマサナエが太くキイロサナエが細くなっています。また右下の赤丸の部分は,ヤマサナエが黒くなっているのに対し,キイロサナエは黒くなっていません。