「シロオビアゲハ」は南西諸島に分布するアゲハチョウ科アゲハチョウ亜科のチョウです。沖縄地方では通年で見られ,荒れ地や海岸近くでも見ることができる普通種です。
体色は黒色で,前翅の後縁から後翅の中央付近にかけて白い斑紋が帯状に並んでいます。幼虫はミカン科植物を食草にするため,害虫として駆除されることがあります。
下の個体は,シロオビアゲハの「ベニモン型」と呼ばれる個体です。「ベニモンアゲハ」によく似ていますが,前翅の形はベニモン型のほうが幅広く,体の色はベニモン型が黒いのに対し,ベニモンアゲハは紅色をしていることなどで見分けることができます。