「ナカムラオニグモ」は北海道から四国にかけて分布するコガネグモ科ナカムラオニグモ属のクモです。成虫は一年を通して見られ,平地から山地の草地や水田の周辺,河原,林道脇などで見ることができます。
体色は淡褐色で頭胸部の前方には長い毛が密生し,腹部には暗褐色の斑紋があります。本種は草間などに垂直の正常円網を張り,網の一端の葉や穂先などを丸めて,袋状の住居を作ります。
上の個体は雌で,下が雄です。
雌は全体に毛が生えていて,体色は淡黄色から黄褐色で腹部には暗色の斑紋があります。雄は雌より小さく,腹部には黒い斑紋があり,蝕肢の先端は丸く膨らんでいます。
↓雄の蝕肢の先端は丸く膨らんでいます。