「ハナノキ」は長野県・岐阜県・愛知県3県の県境付近に自生するムクロジ目ムクロジ科カエデ属の落葉高木です。日本固有種であり環境省のレッドリストでは絶滅危惧U類に指定されています。 樹高は10mから30m程度になり,幹は灰白色で成木の樹皮は縦に深く裂けます。葉は広卵形で先が浅く3裂し,縁には鋸歯があり,対生します。花期は4月で,葉が展開する前に赤い花を咲かせます。雌雄異株であり,雌花は花柄があり垂れ下がるの対し,雄花は花柄が短く上向きに咲きます。(写真のものは雄花です。)