「ヤマナラシ」は北海道から九州にかけて分布するキントラノオ目ヤナギ科ヤマナラシ属の落葉高木です。日当たりの良い産地に普通に見られ,樹高は10mから25mになります。 幹は灰色でそろばんの目のような皮目が目立ちます。花期は3月から4月で,赤褐色の花穂を下垂します。雌雄異株であり,雄花穂は花粉を出すと脱落し,雌花穂は5月以降に果序が成熟し,綿毛の付いた種子を散布させます。本種は,わずかな風でも葉が揺れてなることから,「山鳴らし(やまならし)」の名前が付きました。