「イグサ」は北海道から沖縄にかけて分布するイネ目イグサ科イグサ属の多年草です。湿地や浅い水中に生え,草丈40cmから1mくらいになります。 茎は地下茎となっており,泥の中を短く這います。葉は退化しており見た目はわかりません。地上に伸びたものは花茎であり,5月から9月に花序をつけます。花序の先には茎状の長い苞が伸びるので,見た目は茎の途中から花序が出ているように見えます。 イグサというと畳表の材料と知られていますが,使われるのは「コヒゲ」と呼ばれる品種で,水田で栽培されます。