「ガガブタ」は本州から沖縄にかけて分布するナス目ミツガシワ科アサザ属の多年草です。浮葉性または抽水性の植物で,湖沼やため池などのあまり深くない止水域で生育します。
水底から長い茎を伸ばし,スイレンに似た浮葉をつけますが,その葉の下に花や茎が形成されて新しい葉をつけます。花期は7月から9月で,葉の下から花柄を伸ばして白い花を咲かせます。花には白く長い毛が生え,縁は糸状に細かく裂けます。名前の由来は,葉を鏡の蓋に見立てて「鏡蓋(かがみぶた)」と呼ばれ,その後「ガガブタ」に転訛したと言われています。
葉は睡蓮に似ていますが,葉の下から花柄や茎を伸ばします。