「サボンソウ」はヨーロッパから中央アジア原産のナデシコ目ナデシコ科の多年草です。日本には明治の初めに鑑賞として移入され,各地で植栽されていますが,一部が野生化して草地や道端などで見ることができます。
根茎は太く,分枝しながら伸びていきます。茎は根茎から直立し,草丈は50cmから60cm程度になります。葉は長楕円形で先は尖り,対生します。花期は6月から8月で,茎の先に集散花序をつけ白い5弁の花を咲かせます。本種の根茎を細かくして水に入れると泡が立ち,布などの汚れを落とすことが名前の由来になっており,「シャボンソウ」と呼ばれることがあります。