「キョウカノコ」はバラ目バラ科シモツケソウ属の多年草です。本種は「シモツケソウ」の栽培種とされ,やや湿り気の多い半日陰などに生育します。
草丈は60cmから150cm程度になり,茎は直立し紅紫色を帯びます。葉は掌状に深く5裂し,縁には鋭い鋸歯があります。花期は6月から7月で,集散花序をつけ紅紫色の小花を多数咲かせます。名前は,小さな花が集まって咲く姿を,京染めの「鹿の子紋」に見立てたことが由来になっています。
本種は「シモツケソウ」に似ていますが,花の色がシモツケソウより濃い色をしています。(左の写真の手前がシモツケソウで奥がキョウカノコです。)
また,下の写真の左側がシモツケソウで,右側がキョウカノコです。キョウカノコの方が鋸歯が粗く,翅脈の部分が凹んでいます。