「トウジュロ」は中国南部原産のヤシ目ヤシ科シュロ属の常緑広葉樹です。日本への渡来時期は不明ですが,江戸時代には庭園などに植栽されていました。現在では本州中南部から九州にかけて,庭園木,公園樹,街路樹などとして植栽されてします。 幹は分枝することなく直立し,繊維に覆われています。葉は幹の先端につき,掌状の葉をつけます。花期は5月から6月で,葉の間から黄色い花を多数咲かせます。本種は「ワジュロ」に似ていますが,ワジュロのほうが大きく葉も大きいので,葉の先が折れ曲がります。