石(いし)を叱(しっ)して羊(ひつじ)と成(な)す

 石を羊に変えた仙術のことです。

 黄初平が十五歳のとき,羊を放牧していると,道士にその実直なのを見込まれて,金華山の石室に連れて行かれた。そして四十年後に兄の初起と再開したとき,兄から「羊はどうした。」と聞かれたので,初平が「羊よ起きよ。」と叱したところ,周りの白い石が悉く変わって数万頭の羊になったという故事から生まれた言葉です。