于公(うこう)門閭(もんりょ)を高大(こうだい)にす

 陰徳を行う者は,その子孫が栄えることを表わします。

 于公は漢の宰相于定国の父であった。彼は長く裁判官をしており,その判決はいつも公平であった。ある日彼の家の門が壊されたとき,修理をしに来てくれた村人たちに,次のように言った。
「門を高く大きくして,四頭立ての大きな馬車が通れるようにしなさい。私は陰徳を多く積んできてきており,一度も人に無実の罪を着せた事がないので,わたしの子孫には必ず家を興す者が出るだろうから。」
 その後于公の子の于定国が宰相になったという故事から生まれた言葉です。