優曇華(うどんげ)の花(はな)
待(ま)ち得(え)たる心地(ここち)

 滅多にない幸せや,この上ない喜びに巡りあえた心地を指します。江戸時代には,仇(かたき)に出会ったときなどに言う言葉になっていました。

 「優曇華」とは無花果(いちじく)の一種で花が咲いても隠れて見えないという特徴があります。そのため仏典では,その花は三千年に一度咲き,咲くときは須弥山の王である転輪聖王が出現すると云われています。