お不動さんは五大明王・八大明王の一つで,正しくは「不動明王」といい,仏教の障害を取り除く役割をもっています。その外見は,一切の煩悩を焼き尽くす火焔を背負い,悪魔を降伏させる憤怒の形相をして,右手には迷いと悪魔を断ち切る剣を持ち,左手には人を引き寄せる縄をもっています。
成田不動尊には歌舞伎役者などの絵馬が多数奉納され,芸道の上達や無病息災のご利益があるとされるほか,火除けや交通安全などにもご利益があるとされています。
大阪には「水かけ不動さん」と呼ばれる像があり,これは商売繁盛にご利益があるとされています。参詣者は像に水をかけて,願い事を唱えて拝んでいます。
京都には「岩屋不動」と呼ばれる不動さんがあり,そこの岩屋の中にある水場で目を洗うと眼病が治るといわれるので「眼力不動」とも呼ばれています。