獲麟(かくりん)

 「麟」は麒麟(きりん)のことで,仁のある政治を行う王が出現するときや,よい事が起こる前に現れるという想像上の獣のことです。
 本来は麒麟を捕らえたという意味ですが,中国の史書「春秋」が「西狩獲麟」の句で終わっているところから,絶筆や物事の終わりを意味するようになりました。
 また「春秋」は孔子が著した書とされていたことから,孔子の死を意味し,さらに一般的な臨終などの意味に使われるようになりました。