左袒(さたん)

 左の肩を肌脱ぎにするという意味で,味方することや賛成することを表わします。

 漢の高祖劉邦の死後,皇后呂氏の一族が天下を奪おうとしたとき,劉氏を守り呂氏を討とうとした太尉周勃が,全軍に向かって,「呂氏の味方をする者は右袒せよ,劉氏の味方をする者は左袒せよ。」と呼びかけたところ,全軍が左袒したという故事から生まれた言葉です。