七歩(しちほ)の才(さい)

 七歩あるく間に詩を作ってしまう才能という意味で,詩文の才にすぐれていて,詩作の早いことを表わしています。

  「七歩の情」も同義です。

 中国,三国時代の魏の曹植が,兄の文帝僧丕から,七歩あゆむ間に一詩できなければ死刑に処するというむごい命令を受けたが,ただちに兄の冷酷さと,兄弟の不仲を歎いた詩を作ってこれに応えたという故事からできました。