「炙」とは火であぶった肉のことです。 物を欲しがる気持ちの表れた顔色という意味です。 晋の顧栄が宴会に出席したとき,給仕人が肉を配りながら欲しそうな顔をしているのを見て,「一日中肉を扱いながらその味を知らないのは気の毒だ。」と言って,給仕人に肉を分け与えた。その後顧栄が危難に遭遇したとき,かつての給仕人に一命を助けられたという故事から生まれた言葉です。