聖人(せいじん)は褐(かつ)を被(き)て
玉(たま)を懐(いだ)く

 「褐」とは粗末な衣服のことです。
 聖人は身分の低い者の服を着ていても,懐中には宝玉を隠し持っているという意味です。聖人は外見は普通の者と変わりないが,心の中には真理を究めて隠し持っているということを表わしています。