袖(そで)振(ふ)り合(あ)うも多生(たしょう)の縁(えん)
           他生(たしょう)

 「多生」とは六道の間で何度も生まれ変わることで,「他生」はこの世以外の世(前世など)のことです。
 道を行くとき,見知らぬ人と袖が触れ合う程度のことも前世からの因縁によるという意味です。どんな小さな事や,ちょっとした人との交渉も,偶然起こるのではなくすべて深い宿縁によって起こるということを表わしています。