蹲鴟(そんし)を悪鳥(あくちょう)と為(な)す

 「蹲鴟」とは親芋のことです。親芋の形がうずくまった鳶に似ていることが由来になっています。
 無学の者が見当外れなことを言うことを表わしています。

 唐の詩人である張九齢が友人の無学なのをからかってやろうと思い,芋を送るときに「蹲鴟」と書いて送った。友人は贈り物の礼状を送ってきたが,その中で,「芋はいただいたが蹲鴟は届いていない。蹲鴟のような悪鳥は見たくない。」と言ってきたので,笑いものになったという故事から生まれた言葉です。