月(つき)に一鶏(いっけい)を攘(ぬす)み
以(もっ)て来年(らいねん)を待(ま)つ

 悪事と知りながら,すぐにはやめず,何かと理由をつけて先延ばしにしようとするという意味です。悪いと知ったなら,それを改めるのに憚ることなくすぐに実行すべきということを表しています。

 隣家の鶏を毎日盗む者に,悪事をやめるように言ったところ,これからは月に一羽にして,来年になったらすっかりやめると答えたという寓話からできた言葉です。