同明(どうめい)相照(あいて)らし,
同類(どうるい)相求(あいもと)む

 志を同じくするものは互いに信頼し合い,同じ性質を持つものは求め合って集まるという意味です。

 私の持っている辞書では,「同明相照らし」の説明として,「同じ光は互いに照らし合い」とありましたが,これには違和感がありました。

 そこで「同明」を検索してみたら,以下のような説明が出てきました。
「同朋(どうほう)」と「同盟(どうめい)」のどちらかを指している可能性が高いです。**「同朋」は、仏教用語で「同じ志を持つ仲間」を意味し、特に「同朋衆」は室町時代の将軍に仕えた芸術家集団を指します。一方、「同盟」は「共通の目的を達成するために協力する個人や国家」**を意味します。

 また「相照らす」を検索すると,以下の説明が出てきました。
 互いに心の底まで打ち明け合って親しく交わることを意味します。具体的には、光で照らし合うことや、相互に効果を与え合うこと、互いの心を包み隠さず話し合って信頼し合う関係を指します。

 以上の結果から,上記の説明を書きました。
 さらに,「同明」と「同類」,「相照」と「相求」を並べて対比していることを考えると,以下のような解釈が出来るのではないかと思います。

 志を同じくする者は互いに高めていこうと努力するが,志がなく同じ性質をもつ者はただ集まって楽しむだけである。
 (意訳しすぎか…)