七(なな)つ前(まえ)は神(かみ)の子(こ)

 七歳未満の子どもは神に属する存在で,わがままや非礼も咎められないという意味です。

 上記の説明はことわざ辞典に載っていた説明ですが,納得いかない事が2つあります。
 一つ目は,「子どもは神に属する存在」という表現ですが,これだけだとなぜ神に属するのかがわかりません。
 二つ目は,「わがままや非礼も咎められない」という部分ですが,躾を放棄するようなことをことわざの中で使ってよいのかと思います。

 「子どもは神に属する存在」に関連する事柄で,別の本の中に次のような記述がありました。
 人の霊魂は他界から現実界にやってきて,幾段階もの通過儀礼を経て,この世で人間として成長するのである。しかし子どもはまだ初期段階なので,その霊魂は不安定で,いつなんどき再び他界へ引き込まれるかもしれない。
 これらを踏まえて,私なりの解釈をすれば以下のようになります。

 幼い子どもの死亡率は高く,ふとした不注意から亡くなってしまうことがあるので,神様からの授かり物として大切に育てなければならない。