二百十日(にひゃくとおか)・二百二十日(にひゃくはつか)

 立春から数えて二百十日目の日を「二百十日」,二百二十日目の日を「二百二十日」と呼んでいます。新暦でいうと,二百十日は9月1日頃で,二百二十日は9月11日頃になります。
 この頃は,イネの開花期で,台風による被害が最も心配される時期です。
 二百十日と二百二十日ができたのは,江戸時代の1684年とされています。

 幕府天文方の渋川春海という人は大の釣り好きで,ある日,快晴の空を見て,舟で品川の海に乗り出そうとしていた。すると地元の老漁夫が水平線近くに浮かぶ小さな雲を見て,「今日は二百十日。こんなときはやめた方がよい。」と言った。その言葉通り,午後になると海は大荒れになったということがあった。

 それから「二百十日」が暦の中に記されるようになりました。