杯中(はいちゅう)の蛇影(だえい・じゃえい)

 疑えば,何でもないことまでが心を悩ますたねになるという意味です。

 漢の杜宣が友人の家で酒を飲んでいて,杯中に映った赤い弓の影を蛇と見誤り,蛇を飲んだと勘違いして病気になった。後でそれが弓の影であったと知ると,たちまち病気が治ったという故事から生まれた言葉です。

 「疑心暗鬼を生じる」も同義です。