下手(へた)の長口上(ながこうじょう)
狂言(きょうげん)の妨(さまた)げ

 「口上」は,興業物のはじめに番組の仕組みを述べる挨拶のことです。
 下手な口上を長々とやっているのは,観客の興味をそぎ,かえって芝居の邪魔になるという意味です。転じて,つまらない話を長々と話し続けるのは,聞く者を退屈させるだけだということを表わしています。