仏(ほとけ)に方便(ほうべん),
聖人(せいじん)に権道(けんどう)

 「方便」とは仏教で衆生を真の教えに導くための便宜的な手段のことで,「権道」とは手段としては道に外れるが,結果的にみて道に合っている生き方のことです。
 仏は方便によって衆生を導き,聖人は権道によって衆生を教化するという意味です。正しい目的のためにはある程度いろいろな手段を用いるのは仕方がないということを表わしています。