銘木(めいぼく)の伽羅(きゃら)に
おと無(な)きが如(ごと)し

 「伽羅」は香木の名前で,「おと」は,ここでは香りのことです。
 銘木として珍重される伽羅にはあからさまな香りがないのと同様に,真にすぐれた者は外面には簡単にあらわれず,なかなか気がつかないことを表わしています。