羅網(らもう)の鳥(とり)は高(たか)く飛(と)ばざるを
恨(うら)み,呑鉤(どんこう)の魚(さかな)は飢(う)えを
忍(しの)ばざるを歎(なげ)く

 「呑鉤」とは,魚が釣り針を飲み込むことです。
 かすみ網にかかった鳥はなぜもっと高く飛ばなかったかと後悔し,釣り針にかかった魚は,空腹を我慢しなかったことを悔いるという意味です。後悔は先に立たないということを表わしています。