愛出ずる者は愛返り,福往く者は福来たる
愛する所には駑馬を相するを教う
あいの返事に難は無し
愛別離苦,会者定離
青は藍より出でて藍より青し
青葉は目の薬
赤犬が狐を追う
明かき所には王法あり,
暗き方には神明あり
明るけりゃ月夜だと思う
秋茄子嫁に食わすな
秋の稲妻は千石増す
秋の夕焼け鎌を研げ,
秋の朝照り隣へ行くな
秋葉山から火事
諦めは心の養生
商人と屏風は曲がらねば世に立たず
悪衣悪食を恥ずる者は
未だ与に議するに足らず
悪因悪果
悪縁契り深し
悪事千里を行く
悪事身にとまる
悪獣もなおその類を思う
悪銭身に付かず
悪と言うも善なり,煩悩と言うも菩提なり
悪に強きは善にも強し
悪人に愛せらるるは憎まれるより危うし
悪の来たるや己れ則ち之を取る
悪は延べよ
阿漕ヶ浦に引く網
朝起きは三文の徳
朝起き貧乏寝福の神
足寒ければ心を傷む
頭剃るより心を剃れ
厚皮面火に懲りず
雨降って地固まる
雨降らずして地固うする
過ちを補い遣ちたるを拾う
威あって猛からず
言い勝ち高名
言うなかれ,今日学ばずして来日ありと
家に諫むる子あれば其の家必ず正し
家を道端に作れば三年成らず
遺教経へ参ろより釜の下へ参れ
生き恥曝して死に恥曝すな
戦見て矢を矧ぐ
諍い同士の軒並び
諍い果てての乳切り木
井渫いて食われず
石から綿を取る
石に漱ぎ流れに枕す
医師のいかもの食い
石の上にも三年
医者智者福者
石を抱きて淵に入る
石を叱して羊と成す
以心伝心
何処の烏も皆黒し
居ずば出会え
何れ菖蒲
急ぎの文は静かに書け
磯際で船を破る
痛くない腹を探られる
板倉殿の冷え炬燵
板を担うて片片ばかり見る
一悪を以て其の善を忘れず
一安気二食養
一飲一啄
一時の懈怠は一生の懈怠
一膳飯は食わぬもの
一善を廃すれば衆善衰う
一誹り二笑い三惚れ四風邪
一本楊枝は遣らぬもの
いろは歌
植えた茨に垣を倒される
上直なれば下安し
上見ぬ鷲
魚心あれば水心
憂喜は心にあり
浮世の苦楽は壁一重
于公門閭を高大にす
兎の上り坂
兎の昼寝
牛が悶えず虻が悶える
氏素姓は恥ずかしきもの
牛に対して琴を弾ず
牛に乗って牛を尋ねる
牛にも馬にも踏まれぬ
牛の歩みも千里
牛の飲む水は乳となり,
蛇の飲む水は毒となる
烏集の交わり
氏より育ち
雨水
疑いは暗中の人影
疑いは言葉で解けぬ
内で掃除せぬ馬は外で毛を振る
内に誠あれば外に現る
内の米の飯より隣の麦飯
内の習いは外で出る
内孫より外孫
卯月
卯月八日は花より団子
訴え無きを以て貴しと為す
烏頭白くして馬角を生ず
独活の大木
優曇華の花待ち得たる心地
鵜の真似する烏
盂方なれば水方なり
馬の耳に念仏
運・根・鈍
栄華あれば必ず憔悴あり
潁水に耳を洗う
盈寸の膠を投じて,江海の色を易えんとす
詠雪の才
酔いて狂言,醒めて後悔
盈満の咎
英雄人を欺く
栄耀に余りて飴が苦い
笑顔の家には貨宝集まる
得難きの貨を貴ばず
得難きは時,会い難きは友
益友には親近すべし,
損友をば遠離すべし
会者定離
越鶏は鵠卵を伏す能わず
得手勝手は向こうには効かない
得手に帆を揚げる
江戸っ子は五月の鯉の吹き流し
江戸の敵を長崎で討つ
江戸の飲み倒れ
江戸は武家,京は出家,大阪は町人
会に合わぬ花
絵の事は素きを後にす
榎の実はならばなれ,木は椋の木
恵比寿さま
海老と名を付く家老殿
海老に離れたる水母
海老の鯛交じり
江鮒の出世
笑みの中の刀
栄耀に餅の皮を剥く
猿猴が月を取る
塩車の憾み
遠水渇を救わず
円石を千仞の山に転ず
縁なき衆生は度し難し
遠慮無ければ近憂あり
老い木は曲がらぬ
老いて死せざる是を賊と為す
老いて再び稚児になる
追い剥ぎ原へ蛍狩り
横死の九法
王将も歩のもの
負うた子に教えられて浅瀬を渡る
近江泥棒伊勢乞食
王良車に登れば馬に罷駑無し
往を彰らかにして来を察す
大風が吹けば桶屋が喜ぶ
大いなる月は欠け,
小さなる星はいつも同じ
大きい薬缶は沸きが遅い
多くの友を有する人は一人の友をも得ず
大阪の食い倒れ
大取りするより小取りをせよ
傍目八目
起きて半畳寝て一畳
沖な物あて
屋烏の愛
送る月日に関守無し
屋漏上に在り,之を知るは下に在り
行いを力むるは仁に近し,
恥を知るは勇に近し
烏滸の高名はせぬに如かず
奢る者富足らず
奢る者は心嘗に貧し
惜しきに離れ思わぬに添う
伯父を見ると荷が重い
夫の前の見せ麻小笥
鬼と戯れ言
鬼の念仏
鬼も十八 番茶も出花
溺るるに及んで船を呼ぶ
お盆
お不動さん
温故知新
陰陽師と旋風には会わぬが秘密
可愛子には旅をさせ,
ならず者には塩踏ませ
貝殻で海を測る
解語の花
咳唾玉を成す
海中より杯中に溺死する者多し
快刀乱麻を断つ
隗より始めよ
蛙の願立て
香り松茸,味湿地
河海は細流を択ばず
鏡は重磨によって輝く
掛かり者末遂げず
餓鬼が水見たよう
餓鬼の断食
蝸牛の角の争い
学者の取った天下なし
学に老若の別なし
学の前に書来たる
学問は一生の宝
獲麟
隠れたる信あらば顕れたる験
陰に居て枝を折る
臥薪嘗胆
河清を俟つ
風が吹いたによって箱屋
風の神
風の前の灯火
渇しても盗泉の水を飲まず
片足神
河童の川流れ
河童も一度は川流れ
刮目して相待つべし
勝てば官軍
乾き田に水
川立ちは川で果てる
換骨奪胎
神無月
寒露
既往は咎めず
聞かぬことは後学にならぬ
聞かば語るな,語らば聞くな
聞き取り学問
飢饉は海から
木草も物言う
聞けば聞き腹
戯言も思わざるよりは言わず
騎虎の勢い
如月
疑事無功
貴珠賤蚌より出ず
疑心暗鬼を生ず
貴人の前には窮を言わず,
富人の前には貧を説かず
鬼神は盈つるを害して謙に福す
貴賎の分かつところは行の善悪にあり
北枕はせぬもの
来たる者は日日に親し
吉凶は人によりて日によらず
橘中の仙
狐之を埋めて狐之を搰(あく
狐その尾を濡らす
狐釣りの伯父坊主
狐も目の無き人はだまさず
木でした茶臼でいらぬもの
木で鼻をくくる
木に竹を接ぐ
木にも萱にも心を置く
木に縁って魚を求む
機に因って法を説く
昨日の淵は今日の瀬
昨日は人の身,今日は我が身
気の付かぬ人には貰うべし
木登り川立ち馬鹿がする
僥幸は性を伐つの斧なり
許由の瓢
桐の一葉
食う膳の勧化
苦言は薬なり甘言は病なり
愚公山を移す
臭い者身知らず
草俯いて百を知る
腐れ柿が熟柿を笑う
草を結ぶ
孔子の倒れ
九重の塔高しと申せども
燕が飛べば下に有り
薬師は人を殺せど薬人を殺さず
薬は身の毒
崩れ際の高名
口から高野
口車と石車に乗るな
蛇は口の裂くるのを知らず
口に甘きは腹に害あり
唇亡びて歯寒し
口程に手は動かず
沓の蟻,冠を嫌う
衢道を行く者は至らず
国大なりと雖も戦いを好めば必ず亡ぶ
国に諫むる臣あればその国必ず安し
国は必ず自ら伐ちて,
然うして後人之を伐つ
国は利を以て利と為さず
国乱れて忠臣現る
国を治むるには佞臣を去り,
家を治むるには佞婦を去るべし
国を治むるは田を草切るが若し
愚人財を貪る,蛾の火に赴くが如し
愚人は夏の虫
雲に梯
雲め風めと言われし身
水母は海老を目とする
倉の内の財は朽つることあり,
身の内の財は朽つること無し
暗闇に鬼の落とした小判
苦しいときには親を出せ
紅は園生に植えても隠れなし
君子は多能を恥ず
君子は豹変す
形影相同じ
蛍火を以て須弥を焼く
鶏群の一鶴
醯鶏甕裏の天
荊公の字を解くが如し
経師は遇い易く人師は遇い難し
勁松は歳寒に彰れ貞臣は国危に見る
蛍雪
敬,怠に勝てば則ち吉なり,
怠,敬に勝てば則ち滅ぶ
啓蟄
鶏鳴狗盗
瓊瑤は少なきを以て貴なりとし,
石礫は多きを以て賤しとす
敬を以て内を直くし,義を以て外を方にす
夏至
下衆の謗り食い
懈怠者の食急ぎ
月下老人・月下氷人
桀紂は天子たりしかども,
顔閔が賤しき身に劣れり
桀の犬をして堯に吠えしむ
褻にも晴れにも歌一首
螻蛄腹立つれば鶫喜ぶ
毛を吹いて疵を求む
賢が子賢ならず
喧嘩過ぎての空威張り
県官漫漫冤み死する者半ばなり
賢君有りと雖も無功の臣を愛せず
原憲が枢には雨湿う
涓涓塞がざれば終に江河となる
現在の因果を見て過去未来を知る
源氏の共食い
賢者は中道を取る
県,勝母と名づくれば曾子入らず
賢人は危うきを見ず
涓滴岩を穿つ
犬兎の争い
五噫を歌う
五位を得て四品に昇らんと望む
行雲流水
姮娥月に奔る
好事魔多し
好事を行いて前程を問う勿れ
庚申さま
荒神の火傷
鴻漸の翼
工その事をよくせんと欲せば
必ず先ずその器を利にす
狗豬もその余りを食わず
業によりて果を引く
行は前に定むれば疚しからず,
道は前に定むれば窮せず
公は明を生ず
勾張り強うて家倒す
高飛の鳥も美食に死す
光風霽月
合抱の木も毫末に生ず
合浦の玉
亢竜の悔い在り
公論百年にして定まる
香を盗む者は香に現る
呉越同舟
五月坊主は犬も食わぬ
黄金の釜を掘り出したよう
呉下の阿蒙
穀雨
極楽願わんより地獄作るな
鵠を刻して家鴨に類す
虎口を逃れて竜穴に入る
心合えば胡越も親しみ心背けば骨肉離る
心の鬼が身を責める
心の欲する所に従えども矩を踰えず
心(こころ)程の世を経る
五十にして四十九年の非を知る
後生願いの六性悪
五節句
炬燵で河豚汁
壺中の天地
権兵衛蒟蒻心労が利
塞翁が馬
歳寒の松柏
細工貧乏人宝
細行を矜まざれば終に大徳を累わす
才子才に倒れる
財布の底と心の底は人に見せるな
財物は永く存せず才智を財物と為す
災妖は善政に勝たず
幸いある日には楽しめ,
災いある日には考えよ
魚と珍客は三日置けば臭う
盛る家に祟りなし
先の雁より手前の雀
鷺は洗わねどもその色白し
酒が沈むと言葉が浮かぶ
酒買って尻切られる
酒が酒を飲む
酒三杯は身の薬
酒と朝寝は貧乏の近道
酒には猛き鬼神もとらくる習い
酒の徳孤ならず必ず隣あり
酒は三献に限る
酒は知己に遇うて飲むべし
酒は量りなし,乱に及ばず
酒は本心を現す
雑魚で鯛釣る
雑魚の魚交じり
座して食らえば山も空し
座するに堂に垂せず
左袒
砂中の偶語
皐月
雑節
里腹三日
悟りの前には仏もなし
狭間潜りの武辺話
皿嘗めた猫が科を負う
猿に烏帽子
三損友
山中の賊を破るは易く
心中の賊を破るは難し
鹿の角を蜂が刺す
鹿待つところの狸
鹿を逐う者は兎を顧みず
四苦八苦
獅子身中の虫
七歩の才
死は易うして生は難し
渋柿の長持ち
霜月
秋分
小寒
上巳の節句
釈迦に提婆
釈迦も銭ほど光る
杓子馬も主が使えば歩く
杓子定規
積善の家には余慶あり
社鼠の患い
爝火微なりと雖も卒に能く野を焼く
借金は身上の薬
社人の居なり食い
赤口
蛇の道は蛇が知る
蛇は一寸にしてその気を得る
蛇は一寸を出だしてその大小を知り、
人は一言を出だしてその長短を知る
娑婆で見た弥次郎
炙を欲する色
醜夷に在りて争わず
主思いの主威し
十月の中の十日に心無しを使うな
宗教は民衆の阿片である
十二か月の和名
春分
小暑
小雪
小満
食には友を忘る
処暑
師走
人日の節句
推敲
炊臼の夢
随珠を以て雀を弾く
水晶の削り屑
水晶は塵を受けず
水晶を灰汁で磨いたよう
水滴石を穿つ
錐刀を以て太山を堕たんとす
翠は羽を以て自ら残う
末大なれば必ず折る
末の露本の雫
姿は作り物
鋤すること八遍なれば犬を飢え殺す
過ぎたるは猶及ばざるが如し
鋤を取るに力なく,食を乞うには恥ずかし
頭巾と見せて頬被り
尽く無しの大だくみ
木菟引きが木菟に引かれる
菅笠は一年物
少しきを救わざれば大破に及ぶ
杜撰
進み立つ方に障り無し
鈴虫は音のために籠に飼わる
進む者は退き易し
雀脅して鶴失う
雀に鞠
雀の巣も構うに溜まる
雀の角
雀の糠喜び
雀百まで踊り忘れぬ
裾はお留守
鼈が時をつくる
捨て子も村のはごくみ
捨て嘴を突く
捨てる子も軒の下
砂の底から玉が出る
素引きの精兵
駿河の富士と一里塚
寸進尺退
寸鉄人を殺す
井蛙は以て海を語るべからず
青雲の志
青雲の交わり
青眼
晴耕雨読
成功のもとには久しく処るべからず
西施の顰みに倣う
成事は説かず
聖人に師無し
聖人の門前に孝経を売る
聖人は褐を被て玉を懐く
井水大魚無し
静中の静は真の静にあらず
井中星を見れば数星に過ぎず
晴天白日
盛徳の士は乱世に疎んぜらる
清白を子孫に残す
政は正なり
性は善なり
聖は天を希い,賢は聖を希い,
士は賢を希う
清明
清貧は常に楽しみ,濁富は常に愁う
精を得て麤を忘る
世界半分自惚れしっかり
堰かれて募る恋の情
斥鴳が鵬を笑う
尺蚓堤を穿てば能く一邑を漂わす
赤縄
石上五穀を生ぜず
析薪を負う
積水淵を成す
尺璧は宝にあらず寸陰是競うべし
雪上に霜を加う
殺生は八分の損,見るは十分の損
節分
背に腹はかえられぬ
先勝
善言は布帛よりも暖かなり
善に従うは登るが如く,
悪に従うは崩るるが如し
先負
滄海変じて桑田と成る
創業は易く守成は難し
叢軽軸を折る
霜降
葬車の後ろに薬袋を懸ける
象の牙を見て乃ち
其の牛より大なるを知る
叢蘭繁らんと欲し秋風之を敗る
草履履き際で仕損ずる
倉廩みちて礼節を知る
惻隠の心は仁の端なり
即時一杯の酒
謗り者門に立つ
袖から火事
祖逖の誓い
袖振り合うも多生の縁
外襤褸の内錦
外見ずの内窄り
外幽霊の内弁慶
備わるを一人に求むる事なかれ
その域に入らざれば之を知らず
其の樹を陰とする者は其の枝を折らず
其の子を知らざれば其の友を見よ
其の地に非られば之を樹うれども生ぜず
其の所を得
其の文好き者は皮必ず剥がる
其の前を慎まずして其の後を悔ゆるは
悔ゆると雖も及ぶ無し
其の身正しければ影曲がらず
空言に似たる誠は言うとも
誠に似たる空言は言うべからず
空鞘ありて身の足らぬ人
空飛ぶ雁を吸い物に当てる
空向けて石を投げる
そろそろ行けば田も濁る
算盤で錠があく
尊客の前には狗をだに叱らず
損した港に船繋げ
損して得取る
蹲鴟を悪鳥と為す
損せぬ人に儲け無し
孫は笛吹く
存亡禍福皆己にあるのみ
大安
大禹は聖者なれども乃ち寸陰を惜しむ
大海は塵を択ばず
大寒
大旱の雲霓を望む
大姦は忠に似たり
大疑は大悟の基
大賢は愚なるが如し
大行は細謹を顧みず
大功を成す者は衆に謀らず
大黒さま
太鼓も桴の当たりよう
泰山頽れ梁木折る
大師講の擂り粉木隠し
太子に守屋
大樹の下に美草無し
大暑
大臣は禄を重んじて諫めず,
小臣は罪を畏れて言わず
大盗は諸侯となる
大徳は必ずその寿を得
鯛の尾より鰯の頭
頽魄再び円かならず
大は小に養われ小は大に制せらる
代馬北風に依る
太平象無し
太平の功は一人の力に非ず
大雪
大法会の翌日は衰法会
大明私照無し小草遠志有り
鯛も鮃も食うた者が知る
大勇は怯なるが如し
大を以て小に事うる者は天を楽しむ者なり
大を以て小を見ることは易く,
小を持って大を見ること難し
鷹居眠るとき,鳥雀喧し
宅相を正して心相を正さず
多言は一黙に如かず
蛇足
狸囃子
断琴の交わり
端午の節句
智有りて私を用ゆ,
如かじ愚かにして公を用いんには
知恵有りと雖も勢いに乗ずるに如かず
知恵無い神に知恵付ける
知恵は浅し川は深し
知恩院の和尚も元は小僧
近い所の手焙り
近きを以て遠きを知る
近付く神に罰当たる
池魚の災
竹頭木屑
畜類までも子を思う
智者有りと雖も其の後を善くする能わず
痴人の前に夢を説く
馳走終われば油断すな
父に諫むる子有ればその家必ず繁栄す
蜘蛛巧みなりと雖も蚕に如かず
池中の物に非ず
智なき者は木石に等し
智ならず聾ならざれば姑公と成らず
地に倒るるものは地によりて立つ
智は疑わしきを闕くより大なるは莫し
智は目の如し,百歩の
外を見て睫を見る能わず
智は以て非を飾るに足る
治病の薬はあれど長生の薬なし
茶殻も肥になる
茶人文盲
茶腹も一時
中元
中原に鹿を逐う
忠言耳に逆らう
仲裁は時の氏神
籌策を帷帳の中に運らし
勝つことを千里の外に決す
中心疑う者は其の辞枝る
忠臣は君を選んで仕う
忠は危を避けず
中流に船を失えば一瓢も千金
寵愛昂じて尼になす
朝開暮落
朝霞門を出でず,暮霞千里を行く
鳥雀枝の深きに集まる
朝三暮四
追従する者陰にて謗る
追従も世渡り
痛所に針錐を下す
使っている鍬は光る
塚に剣を掛く
月に一鶏を攘み以て来年を待つ
月に叢雲花に風
月の前の灯火
月は惜しまれて入り
桜は散るをめでたしとす
月夜にも背中炙りて温まれ
月を指せば指を認む
伝うる久しければ則ち論略く
拙く行うは巧みに言うに勝る
土敝るれば則ち草木長ぜず
土仏の水遊び
突っ掛け者の人もたれ
繋ぎ馬に鞭を打つ
繋ぐ犬の柱を回る如し
常が大事
角あるものは牙なく牙あるものに角なし
角を矯めて牛を殺す
燕幕上に巣くう
躓く石も縁
罪無くして配所の月を見る
罪の疑わしきは軽くし,
功の疑わしきは重くす
罪を天に獲つるときんば禱るに所なし
罪を緩くするは将の謀なり
紬は出ず入らず
爪で拾って箕でこぼす
爪に火点した火で火傷する
露に触れて葵を掐らず,
日中には韭を剪らず
強き物は砕け易く,堅き物はくじく習い
釣り合わぬは不縁の基
釣りする馬鹿に見る阿呆
釣りの好きな百姓は子を飢えさす
鶴九皐に鳴き声天に聞こゆ
鶴の粟,蟻の塔
鶴は枯木に巣をくわず
連れ子の家には波風絶えず
積んではよく散じ,安きに安んじてよく遷る
鄭家の奴は詩をうたう
庭訓三月四書大学
泥中の玉
鼎鐺も尚耳あり
牡羊藩に触る
手が入れば足も入る
出かねる星が入りかねる
敵国破れて謀臣滅ぶ
溺を拯うに石を錘にす
哲婦城を傾く
鉄を点じて金となす
手ですることを足でする
手に据えた鷹を逸らしたよう
出ぬ化け物に驚く
手の奴足の乗り物
手ぶっちょうの口八丁
手前味噌で塩が辛い
寺から出れば坊主
寺の隣にも鬼が住む
出る杭は打たれる
手を貸して縛られ,首を延べて斬らる
手を出して火傷する
天衣無縫
天涯比隣の如し
天下帰を同じゅうして塗を殊にす
天下の憂いを除く者は,
則ち天下の楽しみを享く
天下の善士は天下の善士を友とす
天下の平らかなる所以は
政平らかなればなり
天下の為に人を得るは難し
天下の難事は必ず易より作る
天下の本は国にあり,国の本は家にあり,
家の本は身にあり
天狗の飛び損い
天勾践を空しゅうすることなかれ,
時に范蠡なきにしもあらず
天定まって人に勝つ
天子に争臣あれば其の天下を失わず
天知る地知る人知る
天神さま
転石苔を生ぜず
椽大の筆
天地全功なし
同悪相助く
桃園の義を結ぶ
灯蛾燭を払う
東家に食して西家に眠らん
刀下の鳥林藪に交わる
冬至
同舟相救う
灯心で鐘を撞く
道祖神
灯台下暗し
道聴塗説
堂に入りて室に入らず
問うに落ちず語るに落ちる
堂に怡ぶ燕雀後災を知らず
問う人もなき系図物語
豆腐で足突く
豆腐に鎹
東風の朗詠集
道傍の苦李
稲麻竹葦
同明相照らし,同類相求む
灯滅せんとして光を増す
道楽息子に金の番
道理に向かう刃なし
桃李は一旦の栄花,松樹は千年の貞木
道理百遍義理一遍
道理道を行く
桃李もの言わざれども,
下自ずから蹊を成す
桃李門に満つ
登竜門
道理を破る法はあれども
法を破る道理なし
蟷螂が斧を以て隆車に向かう
蟷螂蝉を窺えば野鳥蟷螂を窺う
十日の雨土塊を破らず
遠き慮りなき者は必ず近き憂えあり
歳神様
友引
土用
虎の威を借る狐
鳥窮すれば則ち啄む
無いが極楽知らぬが仏
無い名は呼ばれず
内憂外患
苗に従って地を弁ず
直き木に曲がれる枝
直すは一時見るは末代
長い物には巻かれろ
轅を北にして楚に適く
仲立ちするより逆立ちせよ
長談義高座の妨げ
長月
泣く子と地頭には勝たれぬ
鳴く猫鼠捕らず
鳴く虫は捕えられる
投げた礫を尋ねる
情け内に籠り,言葉外に現る
情けは質に置かれず
情けは人の為ならず
情けも過ぐれば仇となる
為すことは我にありて成ることは天命なり
為せば成る
夏歌う者は冬泣く
夏座敷と鰈とは縁端が良い
納所から和尚
夏の牡丹餅犬も食わぬ
夏の虫氷を笑う
夏虫の見
七下がり七上がり
七皿食うて鮫臭い
七つ前は神の子
七度探して人を疑え
七尋の島に八尋の船を隠す
何某より金貸し
何事も縁
何事も三度
何事も時世時節
難波の葦は伊勢の浜荻
名の勝つは恥なり
名の無い星は宵から出る
生殺しの蛇に噛まれる
生悟り掘に落ちる
似合う夫婦の鍋の蓋
似合わぬ僧の腕だて
二階から目薬をさす
二月新糸を売り,五月新穀を糶る
二月の瓜
苦瓢にも取り得あり
握り拳の素戻り
握り拳も外れりゃ腹が立つ
握れる拳笑める面に当たらず
憎い悲しい嬉しいの三つは一生忘れず
憎き鷹へは餌を飼え
憎き者は生けて見よ
肉腐って虫を出だし,魚枯るれば蠹を生ず
肉の味を知らず
憎まれ子世にはばかる
逃ぐる魚を恵比寿に参らする
逃ぐるが一の手
逃ぐる者道を選ばず
逃ぐるをば剛の者
肉を以て餓虎に委す
肉を斬らして骨を斬る
逃げ逃げ天下を取る家康
逃げるが勝ち
錦に勝る麻の細布
錦を着て故郷へ帰る
西の国で百万石取る
二十四節気
似た者は烏
日計足らずして歳計余り有り
二度目の見直し,三度目の正直
担えば棒が折れる
二八余りは人の瀬越し
二百十日・二百二十日
二卵を以て干城の将を棄つ
鶏寒うして木に登り,鴨寒うして水に入る
人間一生夢の如し
人間は実が入れば仰向く,
菩薩は実が入れば俯く
人身は受け難く,仏教には遇い難し
忍の一事は衆妙の門
人見て使え
糠に釘
抜かぬ太刀の高名
糠の中にも粉米
糠舟にも船頭
糠を舐りて米に及ぶ
抜き足すれば道付く
抜け駆けの功名
盗人神
盗人が盗人に盗まれる
盗人と言えば手を出す
盗人と智者の相は同じ
盗人に追い銭
盗人に鍵を預ける
盗人にも三分の理あり
盗人にも仁義あり
盗人にも慈悲
盗人の提灯持ち
盗人の取り残しはあれど
火の取り残しはなし
盗人の始めは嘘から,
嘘の始めは身持ちから
盗人の番はできるが娘の番はできない
盗人も戸締まり
盗人を見て縄を綯う
盗みする者は手なき者に生まる
饅の鉢の高名
奴は婢を見て慇懃
濡れ紙を剥がすよう
塗り盆に載せた蛙
濡れ手で粟
濡れぬ先こそ露をも厭え
濡れぬ先の傘
根浅ければ則ち末短く,
本傷るれば則ち枝枯る
佞者は賢者に似る
佞人朝にあれば,忠臣の者進まず
寝入る小僧に粥かくる
寝牛起き馬
願うに幸い
猫が肥えれば鰹節が痩せる
猫が糞を踏む
猫と庄屋に取らぬは無い
猫に経
猫の寒恋い
猫の前の鼠の昼寝
猫の留守は鼠の代
鼠が塩を引く
鼠窮して猫を噛み,人貧しゅうして盗みす
鼠捕る猫は爪を隠す
鼠無きを以て捕らざるの猫を養う可からず
鼠の尾まで錐の鞘
寝た間は仏
妬みはその身の仇
熱を執りて濯わず
寝ていて転んだ例なし
寝鳥を刺す
子に伏し寅に起きる
眠りは賢人王を見て来る
寝るも奉公
根を捨てて枝に注ぐ
根を養えば枝葉茂り,
源濁らざれば流れ清し
年貢いらずの畦豆
拈華微笑
年劫の兎
念者の不念
念なければ形生ぜず
年々歳々人同じからず
年々春の草生ず
念の過ぐるは無念
念仏者と藤の花とは下がるほど見事
念仏申すより田を作れ
念仏申せば鉦が外れる
能ある鷹は爪を隠す
能ある鷹も切って放さざれば功無し
能書きと矮鶏の時は当てにならぬ
能書きの読めぬ所に効き目あり
能書きほど薬は効かぬ
脳後に針を添う
嚢砂背水
能書筆を選ばず
嚢中の錐
嚢中の物を探るが如し
能無し犬の高吠え
能無しの口叩き
能無しの能一つ
能無しの胸勘定
農は国の本
農民の息が天に昇る
退けば長者が二人
望みあるうちに汝の子を打て
望めど望まれず遁るれど遁れず
後の千金
後の千金より今の百文
後は後,今は今
喉元過ぎれば熱さを忘れる
喉元過ぐれば鯛も鰯も同じこと
野中で鉄砲撃ったよう
野中の独り謡
野に伏勢ある時は帰雁列を乱る
上り一日,下り一時
上り坂あれば下り坂あり
登り坂より下り坂
上り知らずの下り土産
登ることいよいよ高ければ
落つることいよいよ深し
登れない木は仰ぎ見るな
鑿先三寸の運
鑿と言えば鎚
蚤の頭を斧で割る
蚤を追う蛙
糊かい物で身に付かぬ
呪いはひよこの如くねぐらにもどる
呪うに死なず
杯中の蛇影
灰を飲んで胃を洗う
蠅が飛べば虻も飛ぶ
馬革に屍を包む
馬鹿の大連れ
測りがたきは人心
掃き溜めに鶴
破鏡再び会う
麦秀の嘆
白刃前に交われば流矢を顧みず
博打打ちのちぎれ草履
白髪三千丈
白眉
薄氷を履む
莫邪が剣は利しと雖も
草を刈るには鎌に如かず
伯兪杖に泣く
白竜魚服
白露
馬耳東風
恥の上の損
恥は家の病
初め有らざるなし,克く終わり有る鮮し
初め有るものは必ず終わり有り
初めきらめき奈良刀
始めに二度なし
始めの一歩末の千里
始めの囁き後のどよみ
始めの情け今の仇
始めは人酒を飲み,
中頃は酒が酒を飲み,
終わりは酒人を飲む
始め半分
始めよし後悪し
始めを慎むは易く,終わりを慎むは難し
柱には虫入るも鋤の柄には虫入らず
走り馬にも鞭
八十八夜
八朔
葉月
髪を截ちて酒に易う
花より団子
秀でて実らず
ビードロと蒟蒻玉
火打ち箱に煙硝入れて昼寝する
非学者論に負けず
飛蛾の火に入るが如し
火が降る
光るほど鳴らぬ
飛脚に三里の灸
飛脚は定番の者を羨む
低き所に水溜まる
日暮れて道を急ぐ
日暮れの山入り
獼猴が帝釈天を嘲る
彦七(ひこしち)が顔(かお)
美女は鬼よりも恐ろしい
美人の終わりは猿になる
尾生の信
額に箭は立つとも背に箭は立たず
尾大掉わず
干鱈提げて礼に行く
左思いに右謗り
日中すれば傾き,月満つれば欠く
美中に刺あり
飛鳥尽きて良弓蔵る
飛鳥人に依れば自ら憐愛を加う
匕箸を失う
羊を亡いて牢を補う
羊をして狼に将たらしむ
匹夫罪無し,璧を懐いて罪あり
必要は発明の母
ヒダル神
人窮すれば天を呼ぶ
人の上に吹く風は我が身に当たる
人は冥加が大事
人腹満ちて馬腹知らず
一村雨の雨宿り
独り学んで友なきときは
孤陋にして寡聞なり
人を憎むは身を憎む
人を呪わば穴二つ
日和見の順慶
富貴でも時節の菰は着る牡丹
風樹の歎
風声鶴唳
風俗は政の田地
楓葉衰えて魯橘花開く
釜魚甑塵
風林火山
福重ねて至らず,禍必ず重ねて来たる
不倶戴天
福徳の三年目
河豚にも当たれば鯛にも当たる
福の神を祈るより人の口を減らせ
河豚は食いたし命は惜しし
福は無為に生ず
袋汚しとて黄金を棄つることなかれ
不孝父母を怨み欠債財主を怨む
武事ある者は必ず文備あり
父子の間は善を責めず
武士の三忘
富士の山と丈比べ
富士の山ほど願うて擂り鉢ほど叶う
武士は相身互い
藤は木により人は君による
武士は食わねど高楊枝
武士は戦略坊主は方便
武士は情けを知る
不惜身命
不浄説法する僧は平茸に生まる
武将の三勝
夫唱婦随
不精者の一時働き
不精者の隣働き
普請と葬式は一人でできん
富人来年を思い,貧人眼前を思う
布施だけの経を読む
符節を合わせたるが如し
文月
仏滅
武稜桃源
刎頸の交わり
平家法華経昆布乾鮭
平家を滅ぼすは平家
閉戸先生
平二が瓜を作れば源太座して之を食らう
井州の情
敝蹝を棄つるがごとし
萍水相逢う
平地に波瀾を起こす
瓶中の氷を見て,天下の寒さを知る
兵強ければ則ち滅ぶ
兵に常勢なし
兵は詭道
兵は精を務めて多きを務めず
兵は廃すべからず
兵久しければ変生じ,
事苦しめば慮易わる
兵法の奥の手は逃ぐるが大事
兵を用うるの道は,心を攻むるを上と為す
臍の緒引き摺る
下手があるので上手が知れる
下手が却って上手
下手な按摩と仲裁は初めより悪くなる
下手な番匠木の難を言う
下手の射る矢
下手の高慢
下手の思案は後に付く
下手の番匠木の難を言う
下手の長糸,上手の小糸
下手の長口上狂言の妨げ
下手の長文
下手の物くさし
下手は上手の飾り物
屁と火事は元から騒ぐ
蛇稽古
蛇竹に上り百足地に転ぶ
蛇の足より人の足見よ
部屋住み賢人
弁慶の立ち往生
偏聴姦を生ず
偏なく党なし
弁を以て知を飾る
方位家の家潰し
望雲の情
箒を擁し門に迎う
暴虎馮河の勇
帽子と頭巾
法師の戦話
芒種
豊年の飢饉
忘年の友
棒ほど願って針ほど叶う
朋友に三つの要素あり
部婁には松柏なし
焙烙千に鎚一つ
焙烙の割れも三年おけば役に立つ
蚌を煮て珠の爛るるを知らず
墨守
北辰その所に居て衆星之に向かう
星を戴いて出で,星を戴いて帰る
臍を噛む
菩提は水に澄める月手に取るに取られず
煩悩は家の犬打てど門をさらぬ
牡丹餅で頬を叩かれるよう
仏千人,神千人
仏頼んで地獄へ堕ちる
仏造って魂を入れず
仏嬲りの暇潰し
仏に刻めば木も験あり,
神に祭れば石も祟る
仏に方便,聖人に権道
仏の顔も三度
仏の沙汰も銭
仏の箔を剥がす
仏の光より金の光
仏も無き堂へ参る
仏も昔は凡夫なり
仏を直すとて鼻を欠く
誉れあらんより毀りなかれ
誉れは毀りの基
誉められて腹立つ者なし
誉める人には油断すな
洞ヶ峠を決め込む
煩悩の犬は追えども去らず
賄賂には誓紙を忘る
舞舞も一軒の主
参る衆もあれば下向もある
前飾りの後ろ見ず
前を跋み後ろに疐く
参らぬ仏に罰は当たらぬ
蒔かぬ種は生えぬ
曲がらねば世が渡られぬ
曲がれるを矯めて直きに過ぐ
蒔絵の重箱に牛の糞盛る
枕と談合
枕を扇ぎ衾を温む
負け惜しみの減らず口
負け惜しみは一生文盲
負けて勝つ
誠は韮の葉に包め
馬子にも衣装
孫孫ならず,但し他に似ず
麻姑を倩うて痒きを掻く
正宗で薪割る
正宗も焼き落つれば釘の価
勝るを羨まざれ,劣るを卑しまざれ
交わり忠ならざれば怨み長し
貧しき者は書に因って富み,
富める者は書に因って貴し
待つ人は障りありて頼めぬ人は来る
待てば甘露の日和あり
魔道はこの世の地獄
惑える者は牛毛の如し,
知る人は麟角の如し
俎板の上に餌を拾う鳥
眼東南を見,意西北にあり
学ばざれば牆に面す
学びて厭わざるは智なり,
教えて倦まざるは仁なり
学びて思わざれば則ち罔し
学びて然る後に足らざるを知る
学べば則ち固ならず
豆を煮るに萁を燃く
迷わぬ者に悟りなし
慢心は学問の大病
万能足りて一心足らず
満は損を招く
御明かしあって灯心なし
身温かなれば睡眠増し,
身安んずれば懈怠起こる
実入り豆に花
見栄張るより頬張れ
見かけ千両,中五百
御影は御門の上
見聞きも功学
右は京道左は伊勢道
見猿聞か猿言わ猿
水清ければ魚住まず
水清ければ月宿る
水積りて川と成る
水に絵を描く
水に落ちた犬を打つ
水に懲りて湯を辞す
水は方円の器に従う
味噌玉の洗濯
味噌の味噌臭きは食われず
見た事は見捨て
三たび諫めて身退く
三たび思いて後之を行う
三たびその門を過ぎて入らず
妄りに与うるは
物を溝壑に遺棄するに如かず
道同じからざれば相為に謀らず
道邇しと雖も行かざれば至らず
道遠くして驥を知る
道に遺を拾わず
道は好む所によって安し
道は小成に隠れ,言は栄華に隠る
道端の腐れ草鞋にも用がある
道は邇きに在り,而るに諸を遠きに求む
道は遠しと直ぐを行け
道遙かにして馬力を知り,
事久しうして人心を見る
道下手のどか歩き
道分けの石に師の恩父の恩
道を守るは官を守るに如かず
水無月
見ぬこと清し
耳を掩うて鐘盗む
名聞は焦熱の爪木
六日の菖蒲十日の菊
昔千里も今一里
昔の因果は皿の縁を回る,
今の因果は針の先を回る
昔は奥様,今は口様
昔は長者,今は貧者
百足のあだ転び
麦飯で鯉を釣る
狢と狸
無赦の国は其の刑必ず平らかなり
無常の風は時を選ばず
無尽蔵
無声に聴き,無形に視る
噎ぶによりて食を廃す
鞭を投じて流れを断つ
睦月
毋望の人
無用の用
群雲を当てにして物を蔵す
村には村姑がいる
無理が通れば道理引っ込む
無理に行かずの癖馬を責むる
無理も通れば道理になる
目あれば京へ上る
明王の人を任ずること,
巧匠の木を制するが如し
明鏡止水
明鏡も裏を照らさず
明者は遠く未萌に見,
智者は危を無形に避く
名月を燭と為す
迷者は道を問わず
名主はその国を愛しみ,
忠臣はその名を愛しむ
名主は人の義を掩わず
名珠を闇に投ず
冥土の道には王なし
冥土へ悋気
銘木の伽羅におと無きが如し
目の正月
雌鶏うたえば家亡ぶ
目を覆うて雀を捕らう
面面の楊貴妃
綿綿を絶たずんば蔓蔓を如何せん
猛虎鼠となる
猛獣山にある時は毒虫之が為に起こらず
孟母三遷の教え
百舌勘定
木梗の患い
持った棒で叩かれる
本の一分は末の一丈
元の木阿弥
物言えば唇寒し秋の風
物忌みて胴打つ
物薄くして情厚し
物盛りなるときは衰う
物は宜しき所あり材は施す所あり
紅葉の媒
諸刃の剣
刃の錆は刃より出でて刃を腐らす
薬缶信心
焼き鼠を狐に預ける
薬せざるを中医という
疫病神で敵をとる
焼け石に水
焼け野の烏
焼け野の雉夜の鶴
焼け太り
安旅籠のよい馳走
痩せ馬に針立てる
柳が歩めば花が物言う
柳の枝に雪折れなし
藪医者の手柄話
藪に馬鍬
病上手に死に下手
山立ち山で果てる
山の奥にも都あり
山の神
弥生
雄有って義無きは乱を為す
有意花を植えて花発かず,
無心柳を挿して柳影を成す
憂患に生き,安楽に死す
雄鶏自らその尾を断つ
右手円を描き,左手方を描く
夕立は馬の背を分ける
有知無知三十里
夕べの陽に子孫を愛す
幽明境を異にする
羐里の思い
幽霊の浜風に逢ったよう
雪圧して松の操を知る
雪と墨
雪を担うて井を埋む
行くに径に由らず
湯の時宜は水になる
湯の山の道連れ
弓に傷るの鳥は曲木に驚く
揺るぐ杭は抜ける
湯を沸かして水に入る
良いうちから養生
宵だくみの朝臥せり
酔いて狂言,醒めて後悔
用ある時の地蔵顔,用なき時の閻魔顔
陽気発する処金石亦透る
羊質虎皮
用捨身の害五分の損
揚州の鶴
陽春白雪和する者少なし
揚震の四知
羊頭を掲げて狗肉を売る
搖木は危うきに生ぜず
雍也論語
俑を作る
沃土の民は材にあらず
欲の熊鷹股裂ける
浴は江海を必とせず,
之が垢を去るを要す
余桃の罪
淀む水には芥溜まる
来者は追うべし
雷声浩大,雨点全く無し
雷同
来を知らんと欲する者は往を察す
羅綺千箱,一暖に過ぎず
楽隠居,楽に苦しむ
楽人楽を知らず
楽は一日,苦は一年
楽は苦の種,苦は楽の種
楽は貧にあり
楽は身の毒
洛陽の紙価を高める
落花流水
落花狼藉
辣韮食うて口を拭う
羅網の鳥は高く飛ばざるを恨み,
呑鉤の魚は飢えを忍ばざるを歎く
欄柯
乱君有りて乱国無し
濫吹
乱門を過ること無かれ
乱を以て治を攻むる者は亡ぶ
履鮮やかなりと雖も枕に加えず
理が非になる
理屈上手の行い下手
理屈商人,金儲けず
利口の猿が手を焼く
立夏
犂牛の喩え
立秋
立春
立冬
利によりて行えば怨み多し
利施す者は福報い,
怨み往く者は禍来たる
流言は知者に止まる
竜頭蛇尾
竜と心得た蛙子
竜に翼を得たる如し
竜の頷の珠を取る
粒粒皆辛苦
良弓張り難し
両虎食を争う時は,狐其の虚に乗る
両心は以て一人を得べからず,
一心は以て百人を得べし
隣人の夫を疑う
累卵の危うき
留守居の空威張り
留守居の棚探し
留守は火の用心
流人の伏せ笠
瑠璃の光も磨きから
瑠璃は脆し
瑠璃も玻璃も照らせば光る
流浪して主のありがたさ
癘,王を憐れむ
令荷なれば聞かれず,
禁多ければ行われず
礼儀は富足より生り,
盗賊は飢寒より起こる
令女の節
醴水の交わり
冷飯の友
礼も過ぐれば無礼になる
礼煩わしければ則ち乱る
烈士は名に徇う
烈風枯葉を掃う
連木で門掃く
連木の峰打ち
連鶏倶に棲に止まる能わず
蓮華の水に在るが如し
廉士は人を恥じしめず
廉にして化あり
連理の枝
労多くして功少なし
弄瓦の喜び
労して怨みず
弄璋の喜び
壟断
籠中の鳥
浪人乾き
老馬の智
老病に薬なし
老来の疾病はすべて壮時に招きしもの
櫓櫂の立たぬ海もなし
六親不和にして三宝の加護無し
六曜六輝
廬山の真面目
魯酒薄くして邯鄲囲まる
六根清浄,一根不清浄
驢を呼んで馬と作す
論語で親の頭を打つ
論に負けても理に勝つ
論は無益
論より証拠
我が角にて吠えぬ犬無し
我が田へ水を引く
若水
若芽出でて古根枯るる
和気財を生ず
和魂洋才
禍の来たるや人自ら之を生じ,
福の来たるや人自ら之を成す
禍は妄りに至らず,福は徒に来たらず
禍独り行かず
禍も幸いの端となる
禍を転じて福と為す
鷲の巣を鼠が狙う
轍に息付く鮒
笑いの内に刀を礪ぐ
藁苞に国傾く